越冬活動●3日目●もちもちお正月編

 越冬活動も3日目です。今日は元日。2016年の幕開けにふさわしい、すっきりとした快晴のもとでの調理作業となりました。

 いつもの野菜たっぷりぶっかけ汁もお正月仕様ということで、お餅が入ることに! 作業前のミーティングで何の具を入れるか、ベースは何味にするかなど各自の希望を出しつつ皆で話し合ってから、いざ調理へ。コアスタッフやベテラン勢の参加が多かったこともあり、洗い場班、釜場班、野菜切り班それぞれの連携がしっかりととれて、スムーズに作業が進みました。

 ところで、お雑煮は東日本が切り餅入りすまし仕立てで、西日本が丸餅、関西や四国、九州では味噌仕立てで食べられることが多いと聞きます。基本的にはそのように分類されるみたいですが、実際は地域や各家庭によって材料や作り方はさまざまなのでしょうね。

 それはさておき。今回使ったお餅は普通の切り餅(角餅)と玄米餅の2種類でした。後者はもちもちぷちぷちとしていて大変美味しいお餅なのですが、煮込み料理をすると溶けやすいという難点が。釜場担当メンバーがそれぞれの適当な煮込み時間を研究してみると微妙にずれがあり、玄米餅の方は配食時にはどろどろに溶けてしまうのではないかという不安もありましたが、幸いにも丁度いい食べ頃で並ばれた方々にお届けすることができ一安心でした。
 
 もちもちと美味しいお餅ですが、うっかりのどに詰まらせてしまったら大変ですので、公園での配食の際には「今日はお餅が入っているので気を付けて召し上がってください」と声を掛けながら手渡しました。後日、今年の正月三が日に餅を喉に詰まらせて救急搬送された方が都内で19人、亡くなられた方が7人もいらっしゃったというニュースを耳にしてどきっとしてしまいました……!

 色々な方が色々な想いを抱きながら2016年はじまりの日を迎えたと思います。この大切な日を、そしてお正月の期間を、少しでも多くの方に温かく美味しいご飯を食べて温かい気持ちで過ごしていただければ……と思った越冬炊き出しでした。
(S)

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