これからの炊き出しについて

みなさま

今後の炊き出しについて、ほぼ決めましたのでお知らせします。

9月14日に南池袋公園は工事のために閉鎖されました。
炊き出し継続のため、今まで通りの公園占用許可を他の公園でも認めるよう豊島区に要望しましたが、先日ご報告したとおり、区は今後炊き出しのための占用は許可しないと通告してきました。
しかし、だからといって炊き出しをやめられる状況にはありません。池袋周辺で多くの方が路上生活を余儀なくされており、毎日のように新規の流入がある現状では、食と医療と路上脱出の手段にアクセスできる炊き出しがなくなることは、更に多くの方が生存の危機に瀕することにつながります。
毎週金曜日に同じ公園で炊き出しをしてきた「マザーテレサの会」は、相談機能を持つ私たちの炊き出しを守るために断腸の思いで炊き出しを中止しました。月6回あった池袋の炊き出しのうち4回はなくなってしまったのです。せめて私たちの炊き出しだけでも存続させなければなりません。
そこで、私たちは今後、公園の「占用」にあたらない形での炊き出しを行うことにしました。
公園は、みんなが集まり、そこで休憩して、ご飯を食べたり相談したりおしゃべりしたりする場所です。今後のTENOHASIの炊き出しも、みんなでご飯を食べたり、心身の調子が悪い人や生活を変えたい人が相談したり、集まってお茶を飲みながらおしゃべりするという、通常の公園使用の範囲内で行います。もちろん、他の利用者に迷惑が生じないよう配慮しながら・・・。
そのため、公園に滞在する時間を短縮し、配食の時間を遅らせ、一般利用者が少ない時間にします。
周囲の商店街にはスタッフを配置し、ゴミなどの問題が起きないようにします。

しかし、炊き出しに並ぶ方は今も増えています。経済危機が路上生活者を激増させ、そのことで炊き出しへの苦情が増加し、そのために炊き出しが危機に瀕することになるという悪循環が続いています。
その悪循環を断つには、私たち自身が細心の注意をしながらタフに立ち回り、地域との共存を図っていくしかありません。

とりあえず、次回9月26日の炊き出しは、東池袋中央公園(豊島区東池袋3-1-6)で、夜7時から行い、その前の2時間、医療生活相談・鍼灸マッサージを行います。
すべて植え込みに設けられた回廊の中で行う予定です。
10月以降の炊き出しについては、また検討していきます。

お手伝い下さるボランティアの方は、これまで通りアポなしで、東池袋中央公園のトイレ前に午後4時に集合してください。
新しい場所での第1回の炊き出しを成功させるためにはとにかく多くの人手が必要です。
ぜひ皆さんの積極的な参加をお願いします。

TENOHASI一同

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