衣類を配布しました。

 10月11日の炊き出しは朝から雨だったのですが昼過ぎから晴れ、予定通り秋冬物衣類の第一弾を配布することが出来ました。衣類をお寄せ下さった皆さん、本当にありがとうございました。

 9月18日に秋冬物衣料の提供をお願いしたときには、ほとんど衣類の在庫がありませんでした。どんどん気温が下がっていくのに、防寒着を持っていない・もちろん買うお金もない人たちに配る服がないのをどうしたらいいか、悩んだ末のキャンペーンを張りました。
 それから3週間、たくさんの方々が衣類を提供してくださり、全国から続々と宅配便が届きました。なかには福岡や山口から送って下さった方も。おかげさまで、2回分は優に超える服を確保することができました。

 いつものように服を求める100人以上の列が出来、1人1品取ったらまた列に並んでもらうというシステムで寄せられた衣類をお配りしました。やはりジャンバーやセーターなどの上着・作業着に使えるズボン・さらに帽子や手袋なども人気でした。気に入ったものをゲットできた方はニコニコしながらお互いに見せ合う風景もありました。

 しかし、誰もほしがらないものもありました。黄ばんだり変色した衣類・破れた服などです。多くの方は乏しい収入の中からコインランドリー代を出したり、公園で洗濯したりして身なりには気を遣っており、このような服は誰も使いたがりません。変色しても室内着として使うことは出来るかも知れませんが、路上生活の方に室内着などありません。若者が破れたジーンズをはくのはオシャレですが、路上のおじさんが着ても誰もそうは思わないでしょう。とりあえず寒さをしのぐためには使えるから送ってみようというというお気持ちはわかりますが、せっかく送料をかけて送っていただいても無駄になりますので、そのような服はお寄せ下さらないようにお願いいたします。

 これから、毎月第2土曜日の炊き出しで配布する予定です。とりあえず12月13日までの分はめどが付きましたが、年末年始や年明けにも配布しますので、引き続き衣類を募集します。

 翌日、新宿の炊き出しにいったら、並んだおじさんたちの会話が聞こえてきました。
「お、いいジャンバー着てるじゃないの」
「昨日池袋でもらったんだ」
「へえ、昨日池袋で出したんか。しらなかった」
「いっぱいあってよかったよ。飯もうまかった・・・」

これでこの冬を乗り越えて下さいね、おじさん。

これからもよろしくお願いします。

事務局 s

 
 

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