8/24(土)炊き出しボランティア日記

 今回のブログは、ルーテル学院大学から参加していただいた学生3名の方に書いて頂きました。ホームレスの方々と触れ合って感じた学生の皆様の想いを、是非ご一読ください。

この度はTENOHASIさんの炊き出しのボランティアに参加させていただきました。私は調理班と配食班に携わりました。今回はカレーを400食程作りました。調理班では洗い物、野菜の下ごしらえ、米とぎの係に分かれ、調理を始めました。全ての係に、炊き出しのボランティア経験が豊富な方がいらっしゃいました。そのため疑問や心配事について、いつでも質問ができ、安心できました。調理は二時間程度で終わり、昼食(まかない)の時間を挟み、TENOHASIの活動や配食班での流れについて説明を受けました。

 その後、配食を行うため東池袋中央公園に移動しました。公園では配食以外にも、給水・衣類配布・医療相談・生活福祉相談・はりきゅうマッサージなど、様々なスペースがあることで、多様な必要に応える体制が作られていることに気づきました。私が公園に到着した時にはすでに、多くのホームレスの方が整列していたことに驚きました。私は最初に給水係を担当しました。直接ホームレスの方に対面するのが初めてでしたが、多くの方が挨拶を返してくれました。多くの方は身なりが整っており、見た目からホームレスの方か判断することが難しかったです。その後、公園を回りながら、TENOHASIの活動について説明を受けました。

 配食は1800から開始しました。配食も始まる前から多くの方が列に並んでいました。私はごみ箱の前で、食事に使ったスプーンや器の分別していただくよう声掛けをしました。多くの方はごみを捨てる時にお礼を言ってくれました。また、分別の仕方を把握している方が多く、何度も参加しているとことがわかりました。多くの方は2回以上列に並び、食事を取ってくださいました。また、列に並ぶ方の多くが帽子をかぶっていました。ホームレスの方は一日中外で過ごすため、直射日光対策になる帽子の重要性を知りました。

 配食終了後、設営に使った机や椅子などを片付けました。また、炊き出しに参加した方の人数等の報告を受け解散になりました。今回は140人程度の方が炊き出しに訪れていました。ボランティアに参加して印象的だったのは多くの方が2回以上配食の列に並んでいたことです。やはり、このような炊き出しが健康的な食事の機会の提供であり、生命線でもあると実感しました。初めてボランティアに参加したため、不安や緊張に襲われていましたが、気さくな方が多く、楽しい時間を過ごすことができました。

(ルーテル学院大学1年 S.M)

↑カレーにトッピングするための浅漬けを作ります。



 普段はそのまま通り過ぎてしまうホームレスの方々に、今日は炊き出しをしました。午前中はご飯づくり、午後は炊き出しといったスケジュールでした。

私は路上生活者と関わるのは初めてで、どう関わればいいのかわからず、最初は正直不安でした。でも、午前中には、ボランティアに参加している方々の和気あいあいとした雰囲気や、てのはしさんが具体的にどのような活動を行っているのかの説明をしてくださったことで、不安よりも「早くご飯を届けたい」という気持ちの方が強くなりました。

 午後、炊き出しをする公園に行くと、すでに行列ができていました。炊き出しの際印象に残ったのは、一滴もこぼしたくないかのように、よそった瞬間スプーンも使わずにカレーをすすった方がいたことでした。初めての光景で、事情は分からないけど、私は「少しでも助けになれたらいいな」と思いました。

私は普段のイメージから、ホームレスの方々は無口で不愛想な人ばかりだと思っていました。しかし、関わってみると、静かで優しい方、とても上手に折り紙を折ってプレゼントしてくださる方、周りの人の笑いを取るユーモアな方など、いろんな方々がいて、それぞれにいろんな事情があり、今はこういう生活をしているけど、関わってみなければ見えないことがたくさんあるのだと知り、大きくイメージが変わりました。同時に、てのはしさんの活動をもっとお手伝いをしたいと思いました。これからはできる限り、お手伝いをさせていただきたいと思います。

(ルーテル学院大学1年 E.L)


↑ご飯・カレー・浅漬けの順で器に盛っていきます。

私がTENOHASIのボランティア活動に参加したきっかけは、大学のゼミでのフィールドワークの一環としてでした。私がボランティアに参加したのは、この日の数日前に、あさやけ子ども食堂さんにお邪魔したものを含めて二回目です。それまでの私はボランティアという言葉は知ってはいても何処か遠くの存在として感じていました。というのも、私の中でのボランティアのイメージは、厳粛で義務的であり各個人に役割が決められ堅苦しいものだったからです。しかし、現実は全く違うものでした。誰もが気軽に参加して気軽に帰る。役割はなく和気あいあいとした雰囲気の中でそれぞれがやりたい作業をする。今回参加してみてそれまでのボランティア活動に対するイメージは粉々に打ち砕かれました。

 私は飲み物を配る担当でした。配っていく中でふと感じたことがありました。だれしも「ホームレスの方々も普通の人」だと殆どの方が考えることだと思います。私もそうでした。しかし、それはただ頭で分かっているつもりになっていただけだったのです。一人ひとりに飲み物を配り、ホームレスの方々一人ひとりと触れあう中で、私たちと何も変わらないことにようやく気付けました。もしかしたら、頭ではわかっていてもどこかでは「ホームレス」という括りで私たちとは異なる別の存在としていたのかもしれません。

 今回参加させて頂いてボランティアの楽しさと現実を学び、また参加してみたいと思いました。恐らく、支援する側の人にとってもここが一つの居場所なのかもしれません。

(ルーテル学院大学1年 S.K)

↑カレーと一緒にマンゴーラッシーもどうぞ!!






この記事を書いた人

blog_before2023